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株式会社ブリヂストン

ブリヂストングローバルサイトへの海外アクセスの高速化とアクセス地域に応じたメニュー表示を同時に実現

導入して終わりではなく、今後もより良いWEBサイト運営が出来るように様々な課題を相談していきたい。

広報部 広報第3課 垂水 伸浩氏 , ブリヂストン

概要

株式会社ブリヂストンは1931年に設立され、80年以上の歴史を持つ。早い時期からタイヤだけでなくゴルフボールやベルトなどゴム製品も手がけ、現在はタイヤ会社・ゴム会社として世界最大になった。グループ全体の従業員数は14万人を数え、事業を展開している国や地域は世界150カ国に及んでいる。

サイトリニューアルに合わせアクセス速度改善のためアカマイ導入

ブリヂストンは、タイヤやゴルフなどの製品分野別の製品情報サイトと別に、グローバルサイト(http://www.bridgestone.com)を持ち、日本のヘッドクォーターから、世界に向けてグループ全体のIR情報やニュースなどを伝えている。ブリヂストンでは2014年12月にこのグローバルサイトのリニューアルを実施したが、その際に、2つの課題解決のためにアカマイのCDNサービスを導入した。数あるCDN事業者の中からアカマイを選んだ理由やその効果について、同社広報部 広報第3課長の馬場大輔氏と、広報部 広報第3課の垂水伸浩氏にお話を伺った。

ブリヂストングローバルサイトは95%以上が海外から、しかも各地域からまんべんなくアクセスがあるという、まさにグローバルなサイトだが、サーバーを日本国内に置いていることから、海外からのアクセス速度に課題を抱えていた。加えてリニューアルでは、多様化するユーザーの端末に対して、どのユーザーにも最適な状態で表示できるよう、レスポンシブWebデザイン(パソコンやスマートフォンなどアクセスする端末ごとに異なるHTMLファイルを用意するのではなく、1つのHTMLファイルで管理する手法で、管理しやすさやSEOに大きなメリットがある。反面ファイルサイズが大きくなる)を採用するとともに、言葉でなくビジュアルで訴求できるWebサイトを目指して、画像がかなり増える想定だったため、読み込むファイル量が増加し、そのままのインフラではアクセス速度がより低下すると予想されていた。

そこでブリヂストンでは第1の課題であるアクセス速度改善のため、CDNの導入を決定した。CDN事業者の選定において、ポイントになったのは、アカマイが持つエッジサーバーの地域的カバレッジと拠点の数だ。「(アカマイが)提供しているサービスのクオリティは圧倒的に高いと感じた。その一番の証・エッジサーバーの拠点数で、世界で17万台以上と、断トツであった。(2015年6月現在では、175,000台以上。)ユーザーに一番近いサーバーがデータを返すというCDNの仕組みにおいて、それだけ拠点数が多ければユーザーに最適な状態でWebサイトを閲覧頂けるだろうと感じた」(垂水氏)

まずはアクセス速度改善を目指して、アカマイのCDNサービスを第一候補に選んだブリヂストンだが、サイトリニューアルに際してもう1つ考えていることがあった。

ブリヂストンは、世界各地域のグループ会社それぞれが製品情報サイトを持っており、グローバルサイトには概要だけが載る構造になっている。そのため、製品情報を求めているユーザーがグローバルサイトにアクセスした場合、詳細情報にたどり着くまでに手間がかかってしまう。そこでユーザーの利便性向上のために、グローバルサイトにアクセスした端末のIPアドレスからアクセス元の地域を判定して、その地域ごとの製品情報サイトへの導線などのメニューを表示することにした。

実はこの機能の実現には、別のサービスを組み合わせて実装することなど、社内開発も含めて考えていたそうだが、グローバルサイトの配信の話をアカマイに相談するうち、アカマイが持っているサービスで実現できることが分かった。これでCDNサービスと地域別メニューの2つともが1社で済むこと、また地域別メニューの実装においてはIPアドレスの解析やメニュー設定までアカマイのインフラでできるため、ブリヂストン側での開発作業などがわずかで済むことから、「これはアカマイを使わない手はない」(垂水氏)と感じ、サービスの導入を決定したという。

効果は期待通り、さらなるチューニングで向上の余地あり

グローバルサイトのリニューアルとアカマイのサービス導入は、大きなトラブルもなく予定通り2014年12月に同時に実施された。レスポンシブWebデザイン導入と画像の多用によるファイル容量増加という状況で、アクセスの高速化はどの程度達成できたのだろうか。

「(さまざまな条件があるため)単純な比較はできないが、かなり改善されていると感じている。サイトのファイル容量がリニューアル前の約3倍に増えている一方で、アクセス速度は、様々な指標からリニューアル前よりも3割くらい速くなっているという感覚がある」(垂水氏)アクセスする地域や環境、タイミングによって異なるが、サイトのファイルサイズが大きく増える中でアクセス速度が改善しているので、十分な効果が出ていると言ってよいだろう。地域的なばらつきも少なく、世界全域で効果が出ているという。またこれはサービス導入時の数字であり、さらに設定変更などチューニングによって高速化できる余地があるということで準備を進めているという。実際、アカマイからのパフォーマンスデータによると、オリジナルの環境と比較をして、ダウンロード時間に約6倍の改善値が見られた。

地域別メニューの実装については、機能を新たに開発しなくても済むので予算や工数を抑えることができた。実際にユーザーの行動を解析すると、より早いタイミングでユーザーにあまり手間をかけさせずに目的のサイトに誘導できており、地域別メニュー導入の効果が出ているとのことだ。

加えて4月には、さらなる高速化のために新しいアカマイのサービスを追加導入した。AIC(Adaptive Image Compression)がそれで、エッジサーバー側でアクセスしてきたユーザーの回線品質を動的に測定し、回線品質に応じて画像を最適なサイズに圧縮するものだ。まだ導入直後ではあるが、ブリヂストンでは読み込み速度が約1割程度向上したと感じられると話している。アカマイからのパフォーマンスデータによると、iPhone向けの画像サイズは、オリジナルの画像と比較して、約65%削減されていた。オリジンの画像を見直してからでも50%強削減されている。

今後はアカマイの様々なサービスに期待

グローバルサイトのリニューアルに関連して導入したアカマイのサービスに一定の評価をしているブリヂストンは今後もアカマイの様々なサービスに期待しているという。「当社は『真のグローバル企業』となることを経営の目標に掲げている。グローバルで展開している著名な企業は、セキュリティを含め格段に質の高いサイト運営を行っており、ブリヂストンも早急にグローバルで同等レベルに達する必要があると考えている。それらの部分においてアカマイのサービスの中に適合するのがあるのではないかと考えている。(馬場氏)」

「アカマイは豊富な知見を持っているので、弊社の課題を伝えると対策を具現化してくれる。アカマイのエンジニアのおかげでサイトのリリースも滞りなく行え、その後も安定して稼働している。導入して終わりではなく、可視化されたデータから改善ポイントも見えている。グローバルでの様々な活動を通じて注目度が上がる可能性のある立場になったと感じているので、今後もより良いWEBサイト運営が出来る様に様々な課題を相談していきたい。(垂水氏)」