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HJホールディングス株式会社

アカマイ製品の導入で動画コンテンツのオフロード率が99%に向上、配信コストも低減し、
視聴品質に関する問い合わせ数も減少

我々にとって動画配信プラットフォームの移行は、まさにミッションクリティカルなプロジェクトでしたが、それを無事成功させることができたのは、常にアカマイの専任コンサルタントに寄り添ってもらいながら、迅速で手厚いサポートをしていただいたことが非常に大きな要因だと考えています。

HJ ホールディングス株式会社 プロダクト部 兼 事業企画部 シニアマネージャー 竹内 俊之氏

新たな動画配信プラットフォームで視聴品質を担保し、 配信コストの低減も図りたい

2011年9月より国内で提供開始された月額定額制の動画配信サービス「Hulu(フールー)」を運 営するHJホールディングス株式会社は、2014年に日本テレビグループに参画、現在では映画やドラ マ、アニメ、バラエティなど7万本以上の配信コンテンツを有する動画配信サービスのリーディング カンパニーだ。同社サービスの特徴について、プロダクト部 兼 事業企画部 シニアマネージャーの 竹内俊之氏は次のように説明する。

「我々のサービスの強みとしてまず挙げられるのは、日本初上陸の海外ドラマを配信するHuluプ レミアや、Hulu独自で制作するHuluオリジナル、テレビで放送中の人気番組の見逃し配信をライ ンナップしていることです。またネットと地上波を連動させた各種コンテンツの配信も大きな特徴 ですね」(竹内氏)。

例えばHuluオリジナルでは、『THE HEAD』や『ミス・シャーロック』などオリジナルで製作した作品 だけでなく、『あなたの番です』や『ハケンの品格』といった日本テレビドラマのスピンオフも配信して いる。また新たなガールズグループをオーディションを通じてデビューさせる「Nizi Project」という番 組では、パート1はHuluだけで配信し、パート2はHuluでの配信に加え、日本テレビ地上波『虹のかけ 橋』という番組でも放送し、まさにネットと地上波を連動できる同社ならではの取り組みだ。2011年のサービス開始当初、同社は米国Hulu社の動画配信プラットフォームを利用していたが、2017年に国内専用の配信プラットフォームに移行、2019年には画質や視聴品質のさらなる向 上を目指して新たな動画配信プラットフォームを採用した。

「2019年に、画質や視聴品質を維持しながら配信コストを削減することを目指して、新たな動画 配信プラットフォームを採用しました。このプラットフォームでは「マルチコーデック」「Per-Titleエ ンコーディング」「3-Passエンコーディング」と最先端のエンコーディング技術を採用することで画 質を維持・向上させながらも平均ビットレートを削減し、配信コストの削減も実現しています。しか し移行時においては視聴品質とコストの両面で大きな影響が出る課題もありました」( 竹内氏)。

プロダクト部 マネージャーの小島和範氏は次のように説明する。「この新プラットフォームでは、 マルチコーデックを採用したことによって1つの動画コンテンツをデバイスのスペックに応じて、 HLS(HTTP Live Streaming)であればH.264とH.265、MPEG-DASHであればH.264, H.265と VP9という計5つのフォーマットを使い分けて配信することが可能になりました。しかし移行時に は既存のプラットフォームも稼働させ続けておく必要があり、既存プラットフォーム用の、HLS/ MPEG- DASH/Smooth Streamingという3つのフォーマットも維持する必要がありました。つま り移行時には1つのコンテンツで計8つのファイルが存在することになります。これらを単純に配信すればCDNのキャッシュサーバからコンテンツが押し出される可能性が高くなり、オフロード率 の低下とそれによるレスポンスタイムの上昇、オリジンサーバへのアクセス数の増加によるオリジン のEgr essコストの増加が懸念されました。プラットフォーム移行時に、視聴者の視聴品質を維持し つつ、コストの問題をどう解決するかが、まず非常に大きなテーマでした」(小島氏)。

そこで同社が着目したのが、オフロード率の改善とオリジンのEgressコストの低減に貢献する アカマイの「Cloud Wrapper」だ。

直面した課題は、オフロード率の低下とオリジンのEgressコストの削減

Cloud Wrapperは、オリジンサーバーとして動作させるクラウドインフラとCDNのキャッシュサーバー の間に位置し、契約容量までキャッシュを保持できるソリューションだ。オリジンサーバーから取得した コンテンツをCloud Wrapperでキャッシュすることでオフロード率を向上させ、オリジンサーバーへの アクセス数を低減する。結果、レスポンスタイムの削減とオリジンのEgr essコスト の削減が実現できるというわけだ。作品数と会員数の増加も加わって、コンテンツ のロングテール化はより一層進み、CDNのキャッシュサーバーから押し出される作 品数の増加が予想された。そうなればオフロード率は低下し、オリジンサーバーへ のアクセス数も増え、オリジンのEgressコストもかさむ一方となる。

「これらの課題に直面した時にアカマイから紹介を受けたのが、Cloud Wrapperだったのです」(小島氏)。

オフロード率は99%にまで向上、 コンテンツ再生までの時間も4割削減

同社は2016年から、アカマイのCDN「Adaptive Media Delivery(AMD)」 を利用しており、同時にアカマイの最上位の保守サービス「Premium Service & Support」も契約していた。このサポートおよび技術コンサルティ ングサービスにより、アカマイとは毎週定例会を実施してCDNのチューニン グを続けてきていた。

「定例会を通じてアカマイから色々なアドバイスをもらい、当初は75~80% だったオフロード率を95%にまで高めることができていました。しかし新た な動画配信プラットフォームを採用することになり、何も手を打たなければ、 先にも述べたオフロード率の低下とオリジンのEgressコストの増大を招くこ とが懸念されました。この2つの課題を同時に解決してくれるソリューション として提案されたのがCloud Wrapperでした」(小島氏)。

Cloud Wrapperは、既存のユーザー環境にシンプルにアドオンで導入する ことができ、既存の運用方法からの変更も必要最小限で済む。こうした点も 同社にとっては大きなアドバンテージになったという。

「Cloud Wrapperの導入は、例えるならCDN側のキャッシュサーバー以外 に“当社占有のキャッシュサーバーが確保できる”ということです。運用も非常 に楽だという点も決め手の1つでした」(小島氏)。

Cloud Wrapperの導入プロジェクトは2019年3月にスタートし、9月頭には カットオーバーを迎えた。現時点で約10か月が経過しているが、Cloud Wrapperの導入効果について、小島氏はまずオフロード率のさらなる向上を 挙げる。

「元々オフロード率は95%という水準を維持できればいいと考えていたの ですが、実際には99%にまでアップしました。当初の想定よりもキャッシュ ヒット率がさらに改善したということです。これによって当然オリジンの Egressのコストも低減しました」(小島氏)。

また新しい動画配信プラットフォームでマルチコーデックなどを採用した ことで、動画品質を落とさずに配信コンテンツの平均ビットレートも下げるこ とができた。Cloud Wrapperの導入に加えてこうした改善効果もあり、結果 としてコンテンツ再生までの時間も4割削減することができた。これと連動す るように、カスタマーセンタに寄せられる視聴品質に関するユーザーからの 問い合わせ数も減っているとのことだ。

アカマイの技術サポートを高く評価、 専任コンサルタントの存在がプロジェクト成功の大きな要因

竹内氏は今回Cloud Wrapperを導入するに際しても、Premium Service & Supportを契約していたからこそ、プロジェクトをスムーズに進め、短期間 で完遂することができ、そのメリットを享受することができたと強調する。 「今回のプロジェクトでは、課題の認識から2~3か月で、Cloud Wrapperの 実装からテストまでを完了することができました。これが可能だったのは、何と 言ってもアカマイと定期的に議論する場があり、我々の課題感をいち早く伝えて、専任の技術コンサルタントの方に的確なアドバイスをもらえたからです。 我々にとって動画配信プラットフォームの移行は、まさにミッションクリティカ ルなプロジェクトでしたが、それを無事成功させることができたのは、常にアカ マイの専任コンサルタントに寄り添ってもらいながら、迅速で手厚いサポート をしていただいたことが非常に大きな要因だと考えています」(竹内氏)。

その後同社は2020年4月にサイトのデザインを改修するなどのアップデー トを行い、そのタイミングでアカマイのパフォーマンス分析ツール「mPulse」 も導入した。今後はアカマイの提唱するエッジコンピューティングにも期待を 寄せている。参考までにアカマイでは約140か国に配置した26万台を超える エッジサーバー群で世界最大級の超分散型エッジプラットフォームを構成し ており、これによって従来クラウドサーバーなどで行っていた様々な処理を エッジサーバー群に取り込むことを可能にしている。例えば将来的な5Gの普 及で当たり前になる様々なIoTデバイスとのやり取りも、エッジ側で高速に処 理することが実現できるのだ。

「我々は常に先進的なテクノロジーを積極的に取り込んでいきたいと考えています。アカマイにはエッジコンピューティングも含め、我々にとって有用な ソリューションがリリースされた時には今後も引き続き、プロアクティブに提 案してくれることを強く期待しています」(竹内氏)。


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