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株式会社堀場製作所

ひとつのグローバルWebサイトによる情報統合とブランド戦略をアカマイネットワークが強力にバックアップ

グローバルなWeb展開を考えたとき、Webサーバを運用してコンテンツを投入しただけではまだWebサイトができたとは言えず、アカマイのネットワークに繋がってはじめて完成なのだというような感覚を持ちました。

コーポレートコミュニケーション室 コミュニケーションデザインチーム チームリーダー 辻 一太郎氏 , 堀場製作所

世界トップブランド構築に向けたITインフラ統合

1945年、終戦直後の京都で創業した「堀場製作所」は、現状を正しく認識してこそ日々の暮らしをより良くできるとの考えから、物質の性質や挙動を解明して状態を把握するための「はかる」装置やシステムの開発・製造・販売を手がけてきた。仕事にプライドとチャレンジ・マインドを持って取り組み、人生の満足度を高める意を込めた「おもしろおかしく」というユニークな社是のもと、世界中で自動車、環境プロセス、半導体、医用、科学の5つの事業を展開している。

堀場製作所はこれまでに、分光分析機器メーカーの仏ジョバンイボンや独シェンクの自動車試験設備部門など海外市場で買収を行い、アジア・米州・欧州で26ヶ国37 社の拠点を持つ。海外での売上高は6割を超え、従業員の約5,700人のうち過半数を外国人が占めている。堀場製作所はグループブランドを“HORIBA”に統一し、企業 文化や信頼性に基づく世界トップブランド構築に向けたワンカンパニー経営を推進している。ITシステムにおいてもドメイン、メールアドレス、CAD、PDMの統一、ERPの統合など、システム基盤の共通化を図ってきた。

アカマイでWebサイトレスポンスを劇的に改善

そのなかで2006~2010年にかけて実施されたのが、会社や部門ごとに運用をしていた約70のWebサイトの統合だ。現在では日本にあるオリジンWebサーバに18の国・地域に向けたコンテンツが収容され、世界中に同一のブランドイメージで表現された情報を配信しているが、そうした運用のバックボーンネットワークとして使われているのがアカマイのCDN網(Akamai Intelligent Platform)である。Webサイト統合プロジェクトに携わり、今もWebサイトの管理運営にあたっている、コーポレートコミュニケーション室 コミュニケーションデザインチーム チームリーダーの辻一太郎氏にお話を伺った。

Webサイト統合は管理の効率化のみを狙ったものではなく、ブランドイメージの統一とイメージアップやサイト運営の活性化を目的に、Webサイトを販促手段としてより活用するとともに、サイバー攻撃対策をも視野に入れて2006年にプロジェクトに着手した。当時の懸念のひとつに、統合前には各国に置かれていたWebサーバを日本に集約することで、日本から離れた場所からアクセスされたときのレスポンス低下があった。これを回避するため、日本の他に北米と欧州にデータセンターを借りてレプリケーション サーバを置くことも検討されたが、運用管理のコストやレプリケーションシステム構築の技術的ハードルなどもあり、日本のデータセンターだけで運用を開始した。2008年6月に新Webサイトを開設したが、欧州から1ページ表示するのに30秒も要するなど想定を超えた課題に直面したという。

そこで問題解決のためのソリューションとして白羽の矢が立ったのがアカマイだった。辻氏によれば、導入前にアカマイのポジションを調べて分かったことは、グローバルなWebサイト運営への確かな実績だった。「一利用者として、インターネットは速くなったと思っていたのですが、実は速くなっていたのはアカマイのおかげだったということに気付きました。グローバルなWeb展開を考えたとき、Webサーバを運用してコンテンツを投入しただけではまだWebサイトができたとは言えず、アカマイのネットワークに繋がってはじめて完成なのだというような感覚を持ちました」(辻氏)

なくてはならない当たり前の存在に

アカマイ利用のコストについては、事前に検討していた、地域ごとにレプリケーションサーバを置いて運用するやり方に比べればコストも抑えられ、導入の手続きや作業についても、社内情報システム部からの要望への対応も含めてスムーズに進んだ。「事前のコンフィギュレーションをしていただくときやそれに伴うコンサルティングもわかりやすく、筋の通った話でしたので特に苦労することもなかったですね」(辻氏)

アカマイを導入したことで、日本から離れた場所からのアクセスに対するレスポンスは大きく改善し、世界中でWebページ表示速度も導入前の10分の1となる3秒以内まで短縮された。現在、アカマイを導入して4年ほど経過しているが、これまでトラブルはなく、いまや空気のようなあたりまえの存在だという。

アカマイの全世界に約14万7000台(2014年3月現在。堀場製作所の導入時は約4万台)あるエッジサーバによるキャッシュの メリットは、レスポンス向上だけではない。辻氏が運用してみて感じたこととして、もうひとつ挙げたのが“安心感”だ。「お客様に近いエッジサーバがキャッシュしてくれているので、オリジンサーバの負荷が下がるのは当然ですが、オリジンサーバがなんらかの理由でレスポンスが低下したり一時的に停止したりしても、エッジサーバにキャッシュがある限りレスポンスしてくれるので、心理的な負担感はずいぶん軽くなりました」。また運用上頻繁に発生するという、特定のURLのキャッシュの破棄という操作が、数分程度で行われることも安心感に繋がっているのだそうだ。

マルチデバイスアクセスへの対応もアカマイで

Webサイト統合を果たした堀場製作所が、次に重要視して進めているのがモバイルデバイスへのコンテンツ最適化や動画コンテンツの配信だ。「営業部隊はみんなスマートフォンやタブレット端末を持って活動しています。つまり、我々のようなB2Bの企業であっても、モバイルデバイスは関係ないというのはおかしいと感じていて、一部のコンテンツの提供は始めています。全てのコンテンツがモバイルデバイスに最適化する提供方法を作り上げていきたいと思っています。」(辻氏)

堀場製作所のWebでは、さまざまなファイルを組み合わせて Webの1ページを構成している。これはコンテンツの管理上のメリットがあって行っていることだが、ユーザー側から見た場合、レスポンスを悪化させる原因のひとつでもある。この問題の解決に辻氏が期待しているのが、アカマイのフロントエンドオプティマイゼーションだ。この機能を使えばページを構成するファイルをひとまとまりにでき、レスポンスが改善できる。

「フロントエンドオプティマイゼーションはぜひ使いたいと思っていて、導入を進めています。特にモバイルデバイスからのアクセスには効果があると考えています」(辻氏)