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株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社

グローバルに統一された情報発信のためのWebサイト統合に伴う各地域からのアクセス問題をアカマイソリューションで解決

アカマイのネットワークをどんどん使ってお客様がより速く情報を得られるようにしたい

e-ビジネス推進部 e-コンテンツ担当 主務 井上 洋一氏 , 東芝 セミコンダクター&ストレージ社

概要

株式会社東芝は、社内カンパニーのひとつセミコンダクター&ストレージ社(東芝S&S社)において、パワーデバイスなどのディスクリート事業、アナログICやロジックLSIなどのシステムLSI事業、NAND型フラッシュメモリなどのメモリ事業、そしてハードディスクドライブやSSD(ソリッドステートドライブ)などのストレージ事業という5つの事業を展開している。日本、タイ、フィリピンに製造拠点を持ち、販売拠点は日本、アジア、欧州、北米、南米とグローバルに広がっている。

発信情報・ブランドイメージをグローバルで統一、アクセス問題も同時に解決へ

東芝S&S社ではこれまで、全世界それぞれの地域ごとにWebサーバを置き、現地法人が情報発信を行っていた。しかしながら、1万品種を超える膨大な製品情報を発信していることから、地域ごとに情報発信の偏りがあるなど、統一したブランド展開が課題の一つであった。そこでそれらの課題を解決すべく、Webサーバなどのインフラ統合、および情報やドメイン、ブランドイメージなどの統合に動き出した。Webサーバに関しては、日本に統合して、世界各地からのアクセスを集中させるWebサーバのグローバル統合プロジェクトが進行中(2014年11月現在)だ。

このWebサーバのグローバル統合プロジェクトにおいて懸案となっていた世界各地からのWebアクセススピードの改善策として、アカマイのソリューションが採用された。1カ所のサーバにある情報を全世界にいる顧客に向けてスムーズに発信する必要性がある為、CDNサービス自体の利用は決まっていたが、そこでアカマイが選ばれたのはどの国においても均質に高速な配信サービスを提供することが可能だからだ。

「(以前は)ネットワークが遅い国のお客様が弊社サイトにある技術情報になかなかアクセスできず、現地法人の担当者がCDを渡していたこともある」(井上氏)というほどであった。

特に、中国はインド等とともに東芝S&S社がビジネス上で重視している国の1つだが、現地のインターネット環境は非常に特殊であり、中国外へのアクセスはすべて検閲システム経由で行われる。その為、CDNサービス事業者でさえ、中国においてサービスを展開することは容易ではない。東芝S&S社でも「(アクセス速度改善のため)データ圧縮などできる範囲の対策はやっていた。加えて、日本以外にサーバを置くことも選択肢として検討したが、それに付随する課題も多く、根本的な対応策を模索していた」(桑原氏)。アカマイは中国政府の条件をクリアして中国内⇔中国外のアクセスを高速化する中国オプションを持っており、これが非常に有効に働いた。中国国内から東芝S&S社コンテンツへのアクセス速度はアカマイソリューション導入前と導入後で比較すると、10倍以上の改善を達成している。

また、アフリカ等のネットワークインフラが十分に整備されていない地域においても、やはりWebサーバへのアクセスが遅い地域があるのだが、これについてもアカマイのソリューションの導入が進められている。プロジェクトはまだ途中であるが、現時点で全体平均10倍を超える顕著な改善がみられるという。グローバルでのアクセス改善は着々と進んでいる。

各地域で現地法人が個別にWebサイトを立ち上げていたために一貫性が無かったドメイン名も、「http://toshiba.semicon-storage.com/」に統一され、アクセス元の地域ごとに各国語のコンテンツを提供できるようになる。統合プロジェクトによる新しいコンテンツの公開は2014年9月から2015年3月にかけて進められているが、アカマイソリューションの導入はそれに先だち2014年8月から従前のコンテンツにおいて行われた。導入自体は特にトラブルもなくスムーズに行われ、アクセス速度の改善についても期待通りだと評価されている。

増大するデータ量への対応と、モバイルネットワークへの対応

着々と進行しているグローバル統合プロジェクトだが、統合だけで終わりではなく東芝S&S社にはさらにその先も見据えた計画がある。

「グローバル統合の中で、モバイルアクセス対応も進めていこうとしている。(アカマイのモバイルソリューションが持つ)お客様は何も意識しなくても、アクセスしたデバイスや(3G回線やLANなどの)ネットワークによって、最適な形でコンテンツが配信されるというサービスに期待している」(井上氏)

モバイルオプションの利用は、東芝S&S社のようなBtoB分野での導入はまだ少ないが、今後確実に増えていくモバイルアクセス利用への、先を見据えた一手だ。さらに、10倍以上高速になったという中国からのアクセスにしても、さらにレスポンスを高速化するためにFast DNSサービスの導入も検討中だ。外部からの攻撃を防ぐセキュリティ面においてもメリットのあるFast DNSだが、東芝S&S社ではパフォーマンスの改善に着目している。

「お客様に提供する情報量は増え続けている。お客様が製品を導入するにあたって必要とする情報は沢山あるが、その情報のいくつかはこれまで担当者がお客様へ直接渡していた。これをオンライン化したいと考えている。アカマイのネットワークをどんどん使ってお客様がより速く情報を得られるようにしたい」(井上氏)