「当社が信頼できるデータソースであると保証することで、より多くのオーガニック検索トラフィックを当社のウェブサイトに引き込み、それを収益化することが可能になります。」

Matt Kupferman , Senior Director of Engineering , U.S. News & World Report

状況

U.S. News & World Report は、1933 年に設立されたニュースおよび情報のマルチプラットフォームパブリッシャーで、発信している情報には www.usnews.com や、Best CollegesBest Graduate SchoolsBest Hospitals など、権威あるランキングの年刊印刷物および e ブックなどがあります。2012 年には、STEM Education および Healthcare of Tomorrow での全国規模での対話およびソリューションにフォーカスした会議部門を発足しました。U.S. News は、健康パーソナルファイナンス教育旅行ニュース意見の分野に注力することで、読者の生活の質を高めるニュースおよび情報の大手サービスプロバイダーとして評価を得ています。U.S. News & World Report の正式なフランチャイズには Consumer Advice や消費者ガイドとしての「ベスト」シリーズ(大学大学院高校病院介護施設投資信託健康保険ダイエットなどのランキング)があります。

課題

デジタル中心のメディア組織として、U.S. News & World Report はその個性的かつ魅力的なコンテンツで自社ウェブサイトへの訪問者を獲得しています。現在のリーチは毎月 3000 万人の意思決定者に及び、ページビューは1 億6000 万と前年比 20% 増を達成しています。1 U.S. News は、専門教育を受けた専門家、ビジネスリーダー、政策立案者などのオーディエンスへのリーチを模索するビジネスに、広告やスポンサーシップの機会を販売することで、コンテンツを収益化しています。

U.S. News の知的財産には、期待の大きなランキングが含まれ、その対象分野は増加し続けています。このコンテンツをオンラインでいつでもアクセスできるようにすれば、オーディエンスによる検索も容易になり、オーガニック検索順位の上昇にもつながります。しかし、そうすることで、非提携サードパーティによるスクレイピングや、自動ボットを使用した同一コンテンツの再利用も簡単になってしまいます。その結果、訪問者が分割されることになり、広告収入に影響を及ぼしかねません。「実際に、U.S. News & World Report のデータを取得して無断掲載し、検索ランキングで当社より高い順位を獲得しているサイトを見かけたこともあります」と Senior Director of Engineering の Matt Kupferman は述べています。

目標

U.S. News & World Report は、事業目標を達成するために、次のようないくつかの要件を満たす必要がありました。

  • 収益の保護。サードパーティによる自社ウェブサイトのスクレイピングと、別の場所でのランキングデータの再利用を、検出して阻止したいと考えました。
  • ボット可視性の向上によるオーバーヘッドの削減。U.S. News がソリューションを導入しなければ、スクレイピングを行うボットを特定してブロックするための移行およびログ分析は、すべて手作業で行わなければなりませんでした。
  • パフォーマンスの拡張。前年比 20% 増を達成した U.S. News は、オリジンの負荷が正規ユーザーに提供しているパフォーマンスを損なわないよう徹底したいと考えました。
  • 総合的なボット管理。サイトへの訪問者をより詳しく理解し、ボット管理戦略を推進するため、ボットトラフィックをきめ細かく可視化することを希望しました。

Akamai を選ぶ理由

デジタル収益の保護と強化
U.S. News にとって、膨大な量のランキングデータをウェブスクレイピングから保護する機能は、Akamai Bot Manager ソリューションの導入を決断する最大の原動力となりました。「当社が信頼できるデータソースであることを保証することで、より多くのオーガニック検索トラフィックを当社のウェブサイトに引き込み、それを収益化することが可能になります」と、Kupferman 氏は言います。広告収益およびスポンサーシップ収益をサードパーティサイトによる希釈化から保護することは、直接的なビジネス支援であり、すべてがデジタル化された世界で U.S. News が財政面でも発展し続けるために必要でした。

さらに、Bot Manager を導入したことで、ヘルスケア・データ・プロバイダーは、U.S. News のヘルスケアコンテンツに掲載するための追加データをリリースしたいと考えるようになりました。継続的な読者数の成長と広告パートナーにとって価値のあるオーディエンスの獲得を目標とした U.S. News の戦略において、コンテンツ価値を高めるための新しい方法を見つけることは必要不可欠でした。

ボットのさらなる可視化
すべてのオンラインビジネスと同様に、ウェブサイトへのトラフィックの可視性を高めることは U.S. News にとって大きなメリットでした。「誰が自社サイトをクローリングしているかを知るのは、とても興味深いことです。モニターモードでも、どこからトラフィックがくるのか多くのことを学べます」と Kupferman 氏は述べています。Akamai Luna Control Center から簡単にリアルタイムで得られるボットトラフィックの可視性により、U.S. News は自社が作成したコンテンツが、どのようにサードパーティにより消費されているかについて、より深い理解を得ることができました。

Cloud を使用したビジネスの拡大
Bot Manager を選択する以前、U.S. News は既存の Web Application Firewall (WAF)を使用した手動でのボットトラフィック管理を試み、短期間ではありますが社内ソリューションの構築すら検討していました。Akamai を精査する一方で、データセンター内でオンプレミスの展開が必要な別のボット管理ソリューションについても調査しました。しかし、Bot Manager が CDN と同じプラットフォームで稼働するという事実は、U.S. News にとって大きなメリットだったようです。

Kupferman 氏は言います。「当社は同じようなリクエストを繰り返し受けるため、キャッシングに大きく依存しています。Bot Manager は、CDN レベルで稼働する唯一のソリューションでした。検討した他のソリューションでは、すべてキャッシングを控えなければなりませんでした。今はその必要はありません。」Bot Manager の成果。U.S. News は、インフラストラクチャコストの削減と読者を対象としたウェブサイトパフォーマンスの維持を実現しつつ、オリジンの負荷を 20% 軽減することに成功しました。さらに、ボットトラフィックによる IT への影響をより適切に管理することで、U.S. News はよりコスト効率の高い方法で、ビジネスの成長を支えるウェブインフラストラクチャを拡張できました。

ターンキーソリューション
Akamai CDN との統合メリットは、オリジンの負荷軽減だけではありません。IT 側から見れば、既存インフラストラクチャの変更がまったく必要なかった点も、同様に魅力的でした。「再設計の必要がない、ターンキーソリューションが不可欠でした。Bot Manager は、スイッチを入れれば即座に可視性を実現できる。現実的な統合では、これこそが当社の求めるものでした」と Kupferman 氏は結論付けました。


1 http://mediakit.usnews.com/audience の統計データより。