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ニューノーマルにおけるWebサイトのユーザー体験向上方法

Written by

Hitoshi Kaneko

August 25, 2020

新型コロナウイルス感染症対策により、人々の行動は大きく変わってきています。人との接触を減らすために、これまで対面で行われていた行動が、オンラインへ移行する傾向にあります。例えば、リモートワークを実施する企業が増加したり、オンラインショッピングの頻度が増えたりしています。結果としてインターネットのトラフィックは増加傾向にあります。Akamaiが観測するトラフィックも2020年第1四半期は167Tbpsと前年同期比の2倍以上になっています。

急増するトラフィックに対して、Webサイトのインフラストラクチャーの準備が間に合わず、Webパフォーマンスの低下を招いたり、サービスを提供できなくなるWebサイトも少なくありません。Webパフォーマンスの低下は、ユーザーの離脱を多く招いたり、ブランド力の低下に繋がったりするため、ビジネスにも大きく影響する可能性があります。

そのため、ユーザーの体感速度を把握し、ユーザー体験を損なわない対策が、より重要となっています。Akamaiでは、リアルユーザーモニタリング(RUM)のmPulseとオリジンサーバーの負荷軽減を実現するVisitor Prioritizationで、急激なトラフィック増加に備えることができます。

mPulseとVisitor Prioritizationの仕組み

mPulseは、ユーザーがページに含まれるJavaScriptを実行し、パフォーマンスデータをmPulseのプラットフォームへ送ることで、実ユーザーのパフォーマンスをmPulseのダッシュボードで把握できます。また、Visitor PrioritizationはCookieを払い出し、指定した割合に応じてオリジンサーバーへアクセスするトラフィックと、一定期間、Waiting Roomと呼ばれるページへアクセスするトラフィックを分けることができます。mPulseで、Visitor PrioritizationのCookieを判別する設定を行うことで、それぞれ分けたページビューやパフォーマンスデータをモニタリングできます。

mPulseにおけるVisitor Prioritizationの可視化

mPulseで作成したカスタムダッシュボード例をご紹介します。以下のダッシュボードでは上のデータにて全体的なパフォーマンスの概要を示し、中央の棒グラフにてページビュー数を示しています。青色がオリジンサーバー向け、緑色がWaiting Room向けのページビュー数となります。下の折れ線グラフはバックエンド時間(オリジンサーバー側のコンテンツ生成時間)を示します。

バックエンド時間のグラフにある赤い円で囲った部分では、バックエンド時間が急激に遅くなっていることが分かります。すなわち、オリジンサーバー側は高負荷の可能性を疑うことができます。そのデータから、運用者はVisitor Prioritizationを有効にしています。有効後に緑の棒グラフ(Waiting Roomのページビュー数)が上昇しているので、無事に実ユーザーがWaiting Roomへ振り分けられていることを、迅速に確認できます。またVisitor Prioritization有効後にバックエンド時間が安定していることも、こちらの1つのダッシュボードで合わせて確認できます。

AkamaiのDevOps支援機能

継続的に迅速な開発が行えるようにAkamaiでは、様々な機能を提供しています。DevOps戦略のなかで監視は重要な部分となります。mPulseではアラート機能で迅速に問題を検知できるほか、APIでパフォーマンスデータを取得することができます。また、Visitor PrioritizationではAkamai CLIによって設定を作成したり、有効化したりすることができます。これらの機能を開発・運用サイクルのなかに統合することで、Akamaiの機能を最大限活用できるようになります。

まとめ

Akamaiは世界に分散配置されたEdgeを活用して、多彩なことを実現できます。今回、Edgeを使った急増するアクセスに対する組み合わせソリューションをご紹介致しましたが、mPulseとVisitor Prioritizationを使ったデモンストレーションや詳細の情報についてご興味がございましたら、担当営業にお気軽にお問い合わせ下さい。



Written by

Hitoshi Kaneko

August 25, 2020