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October Announcement — Akamai プラットフォームアップデート DAY 1:エッジコンピューティング

Written by

Gregory Griffiths

October 12, 2020

 

「October Announcement - Akamai プラットフォームアップデート」では、1 週間を通して製品のアップデート情報や新機能、イノベーションについてご紹介します。本日より一日ごとに、異なる分野の Akamai 製品ポートフォリオを取り上げます。

Day 1の投稿では、強化されたエッジコンピューティング機能を取り上げ、それが開発チームにとって、Akamai プラットフォームでの顧客体験向上の効率化とスピードアップにどう役立つかを解説します。


今日、企業はビルダー文化へのシフトを経験しています。これはすなわち、開発者がデジタル体験を直接作り出しコントロールする能力を持つことを前提に築かれる文化です。社会で進行しているこのような文化の変化を追い風に、Akamai はエッジ・コンピューティング・ソリューションを提供していましたが、2020 年 10 月に、このエッジコンピューティング機能を更新することとなりました。

エッジでロジックを展開するということは、データや知見がそれらを扱う人の近くにあり、それらを使用してすぐに意思決定できることを意味します。Akamai では、データやコンピューティングが、デジタル体験の劣化をもたらすレイテンシー問題に阻害されないよう、信頼性とスケーラビリティに優れた実装モデルを提供しています。それが最大級の分散型ネットワークプラットフォームである Akamai Intelligent Edge です。開発者には新たなデジタル体験を作り出し修正する能力を、ビジネスにはサーバーレスコンピューティングのメリットをもたらすプラットフォームです。

2020 年 10 月のプラットフォームアップデートでは、EdgeWorkers と Image & Video Manager の両方が大幅に強化され、新しいマイクロサービスの作成機能とエッジにおける動画・画像配信の管理機能が向上しました。また、Cloudlet アプリケーション管理用 API も更新され、プロビジョニングのシンプル化と展開時間および応答時間の高速化が実現しました。


EdgeWorkers の新機能

エッジにおけるマイクロサービス作成機能の強化

サイトやアプリケーションが画一的に構築される時代から複数のマイクロサービスによって作成される時代に移るにつれて、多様なソースからコンテンツを収集、配信する能力の重要性が高まっています。そこで、Akamai では 2020 年 10 月のプラットフォームアップデートにより、エッジにおける開発者向けの Dynamic Content Assembly コーディング機能を拡張し、外部リクエストとレスポンス本文(body)の操作ができるマイクロサービスを作成できるようにしました。その結果、エッジにおけるイノベーションが一層強化されます。Akamai のグローバルネットワーク全体で新しいデジタル体験をスピーディーに提供するだけでなく、より少ない手間と高いパフォーマンスでイノベーションを促進できるようになりました。

また、EdgeWorkers のリソース消費とパフォーマンスに関するレポート機能を Akamai Control Center に追加し、そのデータを API コールによって取得できるようにしました。EdgeWorkers により、開発チームは作成したアプリケーションのパフォーマンスを把握するために必要な可視性を得るだけでなく、CDN をコードとして管理することも可能になりました。


外部リクエストのサポート、レスポンス本文の操作のサポート

複数の外部リクエストと HTTP レスポンス本文の操作のサポートを通して、Dynamic Content Assembly が可能に

レポート機能の拡張

Akamai Control Center 内にリソース消費およびパフォーマンスのレポート機能が新たに搭載され、リソース消費およびパフォーマンスに関するデータを取得する新しい API が実装

新しいコードエディター

Akamai Control Center 内で JavaScript コードの記述と編集が可能に

Log Delivery Service(LDS)
をサポート

イベントログ機能と Log Delivery Service(LDS)による配信のサポートにより、EdgeWorkers JavaScript コーディングのデバッグとトラブルシューティングを支援

安全なトレースヘッダーをサポート

EdgeWorkers 上で JavaScript コードのデバッグとトラブルシューティングを行う開発者を支援、セキュアレスポンスヘッダーを通じてランタイム診断データを提供

リソース上限を緩和

メモリーおよびCPU 時間の上限を緩和することで、API オーケストレーションや Dynamic Content Assembly、JSON Web Token(JWT)検証といった複雑なユースケースをサポート

マニフェスト操作

エッジで動画ストリーミングコンテンツを最適化し、サーバーサイド広告挿入、コンテンツのパーソナル化、コンテンツ保護機能など幅広いユースケースに対応


 Image & Video Manager の新機能


 エッジコンピューティングで画像と動画を最適化

Akamai Image & Video Manager(IVM) は、画像ファイルと動画ファイルを最適化する Akamai のエッジコンピューティング機能を使用した Software as a Service(SaaS)です。エンドユーザーがサイトにアクセスしたときに利用しているハードウェアとソフトウェアの組み合わせに最適化したファイルバージョンを自動的に生成・保存・配信します。最適化したコピーはエンドユーザーに配信され、オリジン側に複数のバージョンを作成し格納する必要はありません。Image & Video Manager の概要についてはこのページをご覧ください。

今回のプラットフォームアップデートでは IVM が更新され、新しい動画最適化ステータス API が加わり、動画品質の優先順位付け機能も拡張されました。今回の更新では Images Dashboard 用に新たな指標が加わり、動画分析レポートとポリシー変更のロールアウト制御に対するインテリジェンス機能が拡張されました。これは、お客様がユーザーに最高の品質とパフォーマンスで画像と動画を配信できるようにするという Akamai の取り組みにより実現したものです。

主な特長

動画最適化ステータス API

動画の最適化プロセス中のステータスの取得と、失敗した動画最適化タスクに関する知見の出力を行う API

新たな動画品質レベル

動画品質レベルが新たに 2 つ追加され、ビジュアル品質と容量圧縮のどちらを優先するか設定可能に

Images Dashboard - 品質レベルの視覚化

新しく搭載された指標カードにより、すべての画像の知覚品質の影響を視覚化

Images Dashboard - 最もリクエストされる画像幅

リクエストされた画像幅と実際に配信された画像を分析する際に、新しく搭載された指標カードが効果を発揮。これにより、IVM ポリシーを微調整することが可能

ポリシー・ロールアウト・スピード・コントローラー

オリジン側へのリクエスト数を平準化するために、現行ポリシーの変更のロールアウトスピードに関する推奨を提示

ポリシーセットの共有化

同一ポリシーセット設定の中で複数のプロパティ全体に同じポリシーを適用できるため、複数のホスト名における管理がシンプル化

動画分析レポート

Akamai プラットフォーム上の動画トラフィックを分析することで、最適化されていない短編動画を特定し、動画最適化によって実現できる可能性のあるコスト節約額を推定


詳細はこちら

Akamai では使い方に関する記事だけでなく、EdgeWorkers と IVM の新機能をどのように活用してエンドユーザーのデジタル体験を向上させているかについて取り上げたユーザーストーリーを数多く作成しています。

オリジンはもはや存在しない

新しい体験の創出への要望、IoT のような新たなユースケースに対応するニーズ、デジタルネイティブ体験の導入の増加により、アプリケーションの作成と配信に新しいパラダイムが生まれています。この世代では、一貫性のあるユーザー体験、低レイテンシーでの動作、地域ごとの法令遵守、比類のないスケーラビリティと信頼性が新しいスタンダードとなっています。こうした劇的な転換はどのような影響を与えるでしょうか?一言で言うと「オリジンはもはや存在しない」です。

現状:ユーザーが本来享受すべきローカル体験を提供する

地理的な場所に応じて体験をカスタマイズすることは、単なるパーソナル化に留まらず、複雑なデータコンプライアンスの領域に関わってきます。Akamai のお客様は EdgeWorkers の利用によって地域固有のコンテンツを提供するだけでなく、地理ごとに執行されている e プライバシー法の遵守状況を数分で検証し、真のエッジネイティブアプリケーションを生み出しています。その事例をご紹介しましょう。

EdgeWorkers の使用事例:オンライン小売業で高パフォーマンスの個別化されたキャンペーン対応を作成

無数のマーケティングキャンペーンの ROI を把握するためにはきめ細かいデータが必要ですが、そうしたデータを使うとサイトやアプリケーションのパフォーマンス最適化という課題が生まれます。EdgeWorkers の活用により、独自キャンペーンから生成される顧客データを犠牲にすることなく、エッジが持つコンテンツ配信のメリットを最大限に活用している Akamai の顧客事例を紹介します。

EdgeWorkers と GitHub Actions の活用でエッジコンピューティングのワークフローを自動化

GitHub Actions のような継続的な展開自動化ツールを使用することで、開発チームは Akamai ネットワーク内で EdgeWorkers コードの展開をシンプル化することができます。EdgeWorkers ユーザー:GitHub Actions を使用してコード展開の自動ワークフローを生成する手順をご覧ください。

EdgeWorkers の新機能について詳しくは、EdgeWorkers 開発者ページEdgeWorkers ユーザーガイドにアクセスの上ご確認ください。 

Image & Video Manager

Image & Video Manager(IVM)の最新機能について詳しくは、IVM 開発者ページ最新ドキュメントにアクセスください。画像と動画の最適化に関する最新リファレンスアーキテクチャをご用意しました。ビジュアルメディアのワークフローがどのようなものか概説しています。IVMの概要については、当社の製品ページをご覧ください.



Written by

Gregory Griffiths

October 12, 2020