関西電力、AkamaiのWAFおよびDDoS対策とボット管理ソリューションでセキュリティ強化

オンラインライフの力となり、守るクラウド企業のアカマイ・テクノロジーズ合同会社（本社：東京都中央区、職務執行者社長：日隈寛和、以下「Akamai」）は、関西電力株式会社（本社：大阪府大阪市、取締役代表執行役社長：森 望、以下「関西電力」）が、Akamaiの運用支援サービスを利用しながらWAF、DDoS対策「Akamai App & API Protector」およびボット管理ソリューション「Bot Manager Premier」を導入することで、セキュリティの強化を実現していることを発表しました。

原子力・水力・火力・風力といった多様な発電設備を運用し、関西地方全域へ電力を供給する関西電力は、再生可能エネルギーなどを活用した“電源のゼロカーボン化”を目標としており、デジタル技術も積極的に組み合わせながら、持続可能な社会の実現と地域社会の発展に向けた取り組みを推進しています。

関西電力では2018年ごろ、セキュリティ対策のいっそうの強化を検討していました。2019年に開催が予定されていたG20大阪サミットに向けて、重要インフラ事業者としてサイバー攻撃に集中的に狙われる可能性があり、特に大規模なDDoS攻撃による影響を懸念していたためです。

当時基礎的なファイアウォールやDDoS対策などの対策を講じていましたが、急速に進化するサイバー攻撃技術と未知の攻撃への対策不足がビッグイベントを前に課題視されていました。また関西電力のWebサイトは、通常時とピーク時とでアクセス数に大きな差があったため、同様のトラフィックパターンを持つDDoS攻撃との差異を正確に認識して対処できる仕組みを必要としていました。G20を控えて、時間的、人的リソースに余裕がなかった同社は、運用負荷が小さく、膨大なアクセスにも耐えうる対策手法として、DDoSの緩和実績やプラットフォームのキャパシティを重視して、導入が決まりました。信頼性を非常に重視していた同社にとって、Akamaiの高い技術力と豊富な実績に基づく導入支援サービスが決め手となりました。

同社が導入した「Akamai App & API Protector（導入当時は Kona Site Defender）」は、Akamai Connected Cloudプラットフォームを介して提供されるWAFおよびDDoS対策です。導入後は、大量の不審なアクセスがあってもオリジンサーバーを保護し、サイトの閲覧障害を防いでいます。また、効果的なDDoS対策としての実績が攻撃の抑止や頻度の低下にも繋がっていると評価しています。

さらに同社は、ユーザー認証のボット対策に「Bot Manager Premier」も導入しました。これにより、サイト利用ユーザーのシームレスなログインを実現しながら、同時に最先端のボット検知と対策を適用することが可能になりました。

関西電力株式会社 IT戦略室 サイバーセキュリティグループ チーフマネジャーの江渕誠氏は、「Akamai App & API Protector が DDoS 対策として確実に機能していることを実感しています。Akamai のセキュリティに効果があったことで、さらに活用するため、より手厚いサポートサービスの導入を検討しています。Akamai の支援を受けながら、今後はもっと知識を得て、Akamai の機能を使いこなしていきたいと考えています」と述べています。

アカマイ・テクノロジーズ合同会社 職務執行役社長の日隈寛和は、「市民の生活を支える重要な社会インフラ事業者である関西電力株式会社様に、Akamaiの App & API Protector、およびBot Manager Premier を採用いただいたことを大変嬉しく思います。重要なインフラや世間の注目を集めるイベントはサイバー攻撃の標的となりやすい傾向があり、セキュリティに対する取り組みは今後ますます重要になるでしょう。Akamaiは、より速く、より安全かつ安定したインターネットソリューションを提供することにより、人々のオンラインライフの力となり、守り、なお一層お客様に貢献してまいります」と語っています。

Akamai App & API Protector 製品概要

Bot Manager Premier 製品概要

お客様事例