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2023 年 11 月の Patch Tuesday に関する Akamai の見解

Akamai Wave Blue

執筆者

Akamai Security Intelligence Group

November 16, 2023

Akamai SIG is a global team of world-class researchers, engineers, strategists, and data scientists with a broad range of expertise and security disciplines. Our data sources include the enormous Akamai Cloud, open sources, collaboration with third parties, and dark web intelligence. We have also developed our own algorithms and tools that help us deliver our research and keep Akamai security solutions up to date.

今月パッチが適用された 57 の CVE のうち、重大なものは 3 つだけです。最高の CVE 評価は、そのうちの 2 つで 9.8 でした。

いつもの月と同様に、Akamai Security Intelligence Group では、パッチが適用された、より興味深い脆弱性を確認することに着手しました。

ハロウィーンが過ぎ、ハヌカーやクリスマスまではまだ時間があるこの時期に、私たちは何を楽しみにすればよいのでしょうか。もちろん、パッチノートを読むことです!今月パッチが適用された 57 の CVE のうち、重大なものは 3 つだけです。最高の CVE 評価は、そのうちの 2 つで 9.8 でした。また、報告された脆弱性のうち 3 つは 野放し状態で悪用されていました。

このレポートでは、それらの脆弱性が実際にどの程度重大であるか、影響を受けるアプリケーションやサービスがどの程度一般的であるかを評価し、修正されたバグについて現実的な視点を提供します。Patch Tuesday がリリースされた後は毎回、数日後に Akamai が知見を提供しますのでご注目ください。

こちらは最新情報に応じて更新されるレポートであり、調査の進行に合わせて情報を追加してまいります。どうぞご期待ください。

今月は、バグにパッチが適用された次の領域に焦点を合わせています。

野放し状態で悪用されている脆弱性

CVE-2023-36025 — Windows SmartScreen(CVSS 8.8)

これはセキュリティ回避の脆弱性であり、インターネットのショートカットファイル(.URL)またはそのファイルを参照するハイパーリンクを開くときに、SmartScreen セキュリティ警告をスキップします。この脆弱性をトリガーするためには、ショートカットファイルを特別に作成する必要があります。SmartScreen 回避の脆弱性が攻撃者によって積極的に悪用されたのは、これが初めてではありません。これまでに、Magniber ランサムウェアによって Windows SmartScreen 回避の脆弱性が悪用されたことを Google の Threat Analysis Group(Google TAG)が検知し、報告しています。

CVE-2023-36036 — Windows Cloud Files Mini Filter ドライバー(CVSS 7.8)

これは、攻撃者が SYSTEM 権限を取得することを可能にする権限昇格の脆弱性です。クラウド・ファイル・ミニ・フィルターはクラウド同期エンジンの一部であり、WinAPI にアクセスしてクラウドベースのファイルシステムと同期し連携できるようにします。フィルタードライバーは cldflt.sys ファイルで実装されています。

CVE-2023-36033 — Windows DWM Core ライブラリ(CVSS 7.8)

これも権限昇格の脆弱性ですが、今回は Windows Desktop Window Manager(DWM)に存在します。これは、画面に表示されるウィンドウを管理する役割を担います。DWM は Windows Vista 以降の Windows に搭載されており、dwm.exe プロセスで実行されます。この脆弱性は、特にそのプロセスにロードされるコアライブラリーである dwmcore.dll に存在します。

Windows Pragmatic General Multicast 

Windows Pragmatic General Multicast(PGM)は、信頼性の高い方法を使用して、複数のネットワークメンバーにパケットを配信するように設計されたプロトコルです。Windows では、このプロトコルの実装は 信頼性の高いマルチキャストプログラミングと呼ばれています。 今回の Patch Tuesday では、このプロトコルの重大なリモートコード実行の脆弱性(CVSS スコア 9.8)が修正されました。

Windows Server 2003 以降、PGM は Windows ソケットに依存してきました。ユーザースペースでは、wshrm.dll (PGM 用の Windows ソケットヘルパー DLL であり、「rm」は リモートマルチキャストを表す)と呼ばれるライブラリに実装されています。カーネルスペースでは、PGM はドライバー rmcast.sys を通じて実装されています。

この CVE に対する Microsoft の緩和策によれば、攻撃者がこの脆弱性を悪用するためには、Message Queuing サービスが実行されていなければなりません。このサービスはデフォルトではインストールされていないため、コントロールパネルの[Features](機能)画面から追加する必要があります。

私たちが調査したところ、 約 50% の環境には Message Queuing サービスがインストールされ実行されているサーバーがあり、PGM がインストールされているサーバーがある環境は 25% であることがわかりました。ほとんどのデータセンターには Message Queuing サービスが有効になっているマシンはほとんどありませんが、私たちは複数のサーバーで PGM を実行している環境に注目しました。

あらゆる脆弱性に対する攻撃の難易度が低いため、可能な限り早く関連するサーバーにパッチを適用することをお勧めします。事業継続性やその他の理由によってパッチを適用できない場合は、少なくとも ネットワークセグメンテーション ポリシーを使用して当該サービスへのアクセスを制限することが推奨されます。 

Message Queuing サービスはポート 1801 からアクセスできますが、クライアントの多くはアクセスする可能性がないため (主にエンタープライズアプリケーション自体で使用されるため)、 ポート 1801 と MSMQ サービスへの任意のネットワークアクセスを制限することを推奨します。許可リストポリシーを使用してセグメント化することで、実際に必要なマシンのみにアクセスを許可してください。

Microsoft Protected Extensible Authentication Protocol 

保護された拡張認証プロトコル (PEAP)は、TLS セッション内の 拡張認証プロトコル(EAP)を カプセル化するプロトコルです。EAP はデバイスの認証やネットワークへの接続の認証、さらに Wi-Fi ネットワークの認証にも用いられます。

Windows サーバーにはネットワーク・ポリシー・サーバー(NPS)というオプションのロールを設定でき、NPS は EAP および PEAP でのネットワーク接続リクエストの認証と許可に使用できます。これはデフォルトでは有効になっておらず、 NPS のロールは手動でインストールおよび設定する必要があります。当社の調査によると、NPS サーバーを備えているネットワークはわずか 21% でした。

NPS はネットワークの中心となるべき存在であり、認証リクエストの処理も行うことになっているため、セグメンテーションポリシーを適用すると問題が発生する可能性があります。Microsoft はその代わりの緩和策としてプロトコルネゴシエーションで PEAP をブロックすることが考えられると述べており、それを実行するための 2 つ のソース を提供しています。

今月は、重大なリモートコード実行の脆弱性(CVE-2023-36028、スコア 9.8)にパッチが適用されました。

以前に対応したサービス

今月の Patch Tuesday で取り上げた CVE の多くは、過去のブログ記事で取り上げたシステムに関するものです。それらのサービスの分析や一般的な推奨事項についてご興味がある方は、これまでの Patch Tuesday に関する Akamai の見解 をご覧ください。

サービス

CVE 番号

影響

必要なアクセス権

Microsoft SharePoint Server

CVE-2023-38177

リモートコードの実行

LAN アクセス、認証

Microsoft Exchange Server

CVE-2023-36439

リモートコードの実行

LAN アクセス、認証

CVE-2023-36050

スプーフィング

CVE-2023-36039

CVE-2023-36035

DHCP サーバーサービス

CVE-2023-36392

サービス妨害

ネットワーク

SQL Server 用 Microsoft WDAC OLE DB プロバイダー

CVE-2023-36402                                                         

リモートコードの実行

ネットワーク、ユーザーに悪性サーバーへの接続を強制

このサマリーでは、現在入手可能な情報に基づいた Akamai の見解と推奨事項について概要を紹介します。Akamai ではレビューを継続的に行っているため、本資料に含まれる情報は変更される可能性があります。リアルタイムの最新情報は、弊社の X(旧 Twitter)アカウントでご確認いただけます。



Akamai Wave Blue

執筆者

Akamai Security Intelligence Group

November 16, 2023

Akamai SIG is a global team of world-class researchers, engineers, strategists, and data scientists with a broad range of expertise and security disciplines. Our data sources include the enormous Akamai Cloud, open sources, collaboration with third parties, and dark web intelligence. We have also developed our own algorithms and tools that help us deliver our research and keep Akamai security solutions up to date.