ここ数年で、アプリケーションの構築方法やクラウドインフラに対してチームが求めるものが大きく変化しました。AkamaiがLinodeを買収した際、私たちはプラットフォームへの継続的な投資と、お客様のニーズに合わせた進化を進めていくという明確な約束を取り決めました。この約束は、キャパシティやリージョンの拡大に関することにとどまりません。お客様にとって本当に重要な分野で、意図的かつ重点的な改善を行うという意味もあります。
お客様と緊密に連携してきた中で、私たちは、お客様が構築しているアプリケーションやサービスの種類が大きく変化していることを実感しています。ゲームサーバーやコミュニティプラットフォームといった従来型のワークロードを運用しているチームがある一方で、実際の本番環境レベルのアプリケーションを構築している中小企業もあります。パフォーマンス、一貫性、信頼性はもはや任意要件ではありません。これらのワークロードの動作はそれぞれに異なります。レイテンシーの影響を受けやすく、CPUとメモリの負荷は高く、パフォーマンスのばらつきに対する許容度が非常に低いワークロードです。
Akamaiの既存のプランは、特に初期段階のプロジェクトやコスト重視のワークロード向けの、堅実な出発点でした。しかし、多くのお客様のビジネスの成長に伴い、それらのプランでは限界が見え始めているという声も寄せられています。一貫性の欠けたパフォーマンス、ノイジーネイバー(うるさい隣人)問題、特定のインスタンスやリージョンを標的とした多様な要件など、いずれも従来のインフラモデルでは対処しきれなくなっていることを示す兆候です。
次世代のコンピューティングインフラ
アプリケーションの進化に合わせて、組織のインフラも進化する必要があります。これが、Akamai Cloudに今回加える変更の背景にある考え方です。Akamaiは、最新の第5世代AMD EPYC™プロセッサーを採用した専用ハードウェアを導入し、Akamai Cloudに次世代のコンピューティングインフラを展開しました。
今回の新プランでは、予測可能なパフォーマンスと透明性の高い価格設定に加え、さまざまなワークロード要件に対応する柔軟性を提供します。これらのプランでは、運用上の摩擦が減少し、一貫性と予測性の高いパフォーマンスを実現するとともに、スケーリングに応じてより選びやすいプランとなるよう設計されています。
このブログ投稿では、新しいコンピューティング製品のラインアップの概要と、今回の変更がお客様の現在および将来のワークロードにとって重要である理由をご紹介します。
新しいコンピューティング製品のラインアップ
Akamai Cloudは、パフォーマンスとコストのバランスに応じて、より選びやすいコンピューティングプランに刷新しました。
G8 dedicated:リソース集約型ワークロード向けプラン
G7 dedicated:パフォーマンス重視ワークロード向けプラン
G6 dedicated:本番ワークロード向けプラン
コスト効率に優れたShared CPUオプション
G8 dedicated:リソース集約型ワークロード向けプラン
G8 dedicatedプランは、第5世代AMD EPYCプロセッサーを採用した、一貫性に優れたコンピューティングに加え、新しい1:2および1:4のVM(仮想マシン)シェイプと拡張メモリオプションを提供します。レイテンシーの影響を受けやすく、リソースを大量に消費するエンタープライズレベルのアプリケーションに最適です。
コンピューティング最適化(1:2)および汎用(1:4)VMシェイプを追加することで、VMの計算性能が向上し、負荷の高いワークロードでも、より高いスループットと予測可能なパフォーマンスを実現します。多くのハイパースケーラー型インスタンスとは異なり、これらのVMシェイプではオーバーサブスクリプションを排除し、ノイジーネイバーの影響を最小限に抑えています。そのため、透明な価格設定で、安定性が高く、低レイテンシーを実現できるのです。そのため、G8プランは、性能の一貫性を速さと同程度に重視する企業アプリケーション、リアルタイム処理ワークロード、およびリソースを大量に消費するシステムに最適です。
G7 dedicated:パフォーマンス重視ワークロード向けプラン
このプランは、AMD Zen 3プロセッサーを採用した高性能な専用CPUコアとプレミアムメモリ構成を備えており、負荷が高いときも一貫したスループットを実現します。信頼性、低レイテンシー、安定したパフォーマンスを大規模に必要とする、CPU負荷の高いアプリケーションやビジネスクリティカルなアプリケーションに最適です。
G6 dedicated:本番ワークロード向けプラン
G6では、使用可能なレガシーハードウェアに専用CPUコアをプロビジョニングしているため、リソースの競合がありません。プレミアムなハードウェア要件なしで予測可能なパフォーマンスを必要とする、安定した本番環境のワークロードに最適です。
コスト効率に優れたShared CPUオプション
このプランでは、既存のレガシーハードウェアを活用しつつ、共有CPUコアによるバランスの取れたリソースを提供します。性能保証よりもコスト効率を重視する開発・テスト環境や可変ワークロードに最適です。
新プランのメリット
Akamai Cloudのお客様は、これらのオプションの中から、リソース割り当てを明確に可視化しながら、ユースケースに応じた最適なパフォーマンスレベルをお選びいただけます。さらに、帯域幅料金がコンピューティング料金から分離されているため、市場最低水準の料金で、ご利用分のみが請求されます。
新プランは、現代のワークロードに共通するニーズに対応するように設計されています。
明確さと制御:透明性の高いバンドル化されていない料金体系により、クラウドコストの予測と管理が容易になります
最適なパフォーマンス:Shared CPU、Dedicated CPU、High Memoryプランの中から、アプリケーション要件に合わせてコンピューティングリソースを調整できます
頼れる信頼性:予測可能なキャパシティとインスタンス間で一貫したパフォーマンスを実現し、ワークロードを期待どおりに実行できます
将来に備えるインフラ:最新の第5世代AMD EPYCプロセッサーは、汎用アプリケーションからAIを含む高度なワークロードまで幅広く対応します
幅広い用途に対応:柔軟なプランで、日常的なコンピューティング処理から、高負荷かつパフォーマンス重視のアプリケーションまで対応します
可用性
新しいコンピューティングプランは世界各地のリージョンで順次展開されており、キャパシティも継続的に拡張されています。これにより、最新のハードウェアへの信頼性の高いアクセスが確保され、最も必要な場所へのワークロードの展開が可能になります。
ユースケース
これらのプランは、さまざまなシナリオに対応できるように設計されています。以下によくある例を示します。
企業向けクラスターおよび本番環境のワークロード:CPUリソース競合を排除し、予測可能なパフォーマンスでビジネスクリティカルなアプリケーションを実行できます
メディア処理およびデータ処理パイプライン:トランスコーディングやバッチ処理において、複数ノード間で安定したスループットを実現します
レイテンシーの影響を受けやすいワークロード:推論処理やリアルタイム処理など、一貫性と信頼性の高いCPU性能を必要とするアプリケーションを支援します
パフォーマンス、選択肢、そして料金の透明性を実現
第5世代AMD EPYCプロセッサーを採用した新しいAkamai Cloudコンピューティングプランの導入により、お客様に、安心してワークロードをスケーリングしていただくために必要となるパフォーマンス、選択肢、透明性をご提供します。
開発環境、本番環境、あるいは性能要件の厳しい特殊な用途まで、これらの新プランが最新のクラウドワークロードを構築および運用するための柔軟な基盤となります。
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