Akamaiのクラウドコンピューティング戦略の次なる展開
先週、クラウドコンピューティング、セキュリティ、コンテンツ配信のための超分散型プラットフォーム、Akamai Connected Cloudを発表しました。Akamaiは、クラウドコンピューティング市場に対し、プラットフォームの基盤を主にコアデータセンターに置いているプロバイダーとは根本的に異なるアプローチを採用しています。当社の戦略は、コンピューティングや、ストレージ、データベースなどのクラウドサービスをエンドユーザーやデバイス、データソースの近くに配置した、世界で最も分散したプラットフォームを提供する、というものです。
コア・コンピューティング・リージョンの拡充
2023年には、世界中で14の新しいコア・コンピューティング・リージョンを立ち上げ、合計25のリージョンを保有することになりました。また、昨年掲げた以下の目標を達成することで、戦略を前進させました。
インフラの導入
製品開発
パートナーエコシステムの推進
大手エンタープライズのお客様による最初のミッションクリティカルなアプリケーションの導入
自社のアプリケーションをハイパースケーラーからAkamai Connected Cloudへと移行し、大幅なコスト削減を達成
クラウド・コンピューティング・サービスの強化
さらに2023年には、オブジェクト・ストレージ・ソリューションのキャパシティを2倍に拡大し、リソースやコストの割り当てを予測しながら一貫したパフォーマンスを提供するよう設計された、大規模な商用ワークロード向けのプレミアムインスタンスを追加することで、クラウド・コンピューティング・プラットフォームを強化しました。
また、Akamai Global Load balancerも稼働し始めています。この統合サービスは、トラフィック要求を最適なデータセンターにルーティングし、レイテンシーを最小限に抑え、単一障害点を発生させないよう設計されています。
パートナーシップの強化
また、昨年にはクラウドコンピューティング・パートナーとともに、市場投入手法の増幅も行いました。協調型のこのプログラムは、Akamaiがコンサルティングレベルでお客様と関わり、その要件や問題点を深く理解し、各パートナーのテクノロジーとAkamaiの分散コンピューティングプラットフォームの総合力を活用して、完全なソリューションを提供するための独自モデルです。
すでに、複数の大手SaaSおよびPaaSプロバイダー、ならびにクラウドデータおよび処理プラットフォームと提携しています。これまでの順調なペースを保ち、2024年にはさらに新しいパートナーシップを増やしたいと考えています。
また、世界で最も有名なソーシャル・メディア・プラットフォーム1社や、世界で最も有名なソフトウェア企業2社など、ミッションクリティカルなアプリケーションを当社のクラウドプラットフォームに移行している大手のお客様からの支持も獲得し始めています。
2023年末には、世界的な大手メディア調査・分析企業とも契約したほか、トルコ最大のVODストリーミング企業であるBluTVと契約して、ハイパースケーラーを変更しました。ストリーミングのお客様からは、当社のプラットフォームはシンプルで使いやすく、自動化されており、直感的で、クラウドに依存しないためマルチクラウドへの移行がスムーズで、エグレス(出方向の通信)コストが非常に低く、手頃な価格であり、そのすべてが信用・信頼できるパートナーによって支えられているという評価をいただきました。
自社アプリケーションをAkamai Connected Cloudに移行
2023年には通期のクラウドコンピューティングによる収益目標である5億ドルを上回りましたが、これにとどまらず、自社アプリケーションの一部をハイパースケーラーからAkamai Connected Cloudに移行することにより、大幅なコスト削減を実現しました。AkamaiのBot ManagerとEnterprise Application Accessソリューションは、最初に移行した製品の1つです。これらの製品は合わせて1,000社以上のお客様にご利用いただいており、Akamaiの年間収益は3億ドルを超えています。
クラウドコンピューティングのエッジへの拡張
しかし、これらはすべて始まりに過ぎません。2024年現在、クラウド市場を変革するAkamaiの複数年戦略の次の段階として、クラウドコンピューティング機能を当社の超分散型エッジネットワークに組み込むことで、クラウドコンピューティングをエッジに配置しようと取り組んでいます。
Akamaiの新しいイニシアチブ(コードネームGecko、Generalized Edge Computeの略)は、自社のクラウドプラットフォームのコンピューティング能力と、エッジが持つ物理的な近さと効率性を組み合わせて、他のどのクラウドプロバイダーよりもユーザーに近い位置にワークロードを配置することを目指しています。
従来のクラウドプロバイダーは、比較的少ないコアデータセンターで仮想マシンやコンテナをサポートしていました。Geckoは、この機能をエッジのPoP(Points of Presence)にまで拡張するよう設計されており、フルスタックのコンピューティング能力をこれまで提供しづらかった何百もの場所にまで提供します。
エッジネイティブなアプリケーションを構築する開発者を支援
当社のクラウドコンピューティング機能を世界各地にあるAkamaiのエッジプラットフォームに導入することで、既存の運用ツール、プロセス、および可観測性を活用することが可能になり、開発者は一連のコンピューティング機能全体を改革し、集中型クラウドから分散型エッジまで一貫した体験を提供することができます。現在、このような取り組みを行っている企業は他にありません。
本日発表する最新の実装段階では、Akamaiは年内に約100都市に、仮想マシンをサポートする汎用クラウド・コンピューティング・リソースを組み込むことを目指します。すでに、ハイパースケーラーが集中して存在していない都市に加え、4か国に新たにGeckoで構築された新しい拠点を展開しています。これらの初期のロケーションについては、プレスリリースでの発表内容をご覧ください。
その後、コンテナへのサポートの追加を予定しています。それに続いて、自動化されたワークロードオーケストレーションを追加して、開発者が何百もの分散された場所でアプリケーションを簡単に構築できるようにする予定です。
より良い顧客体験の提供
当社は、一部のエンタープライズのお客様とGeckoの初期トライアルを実施してきました。これらのお客様は、より良い顧客体験を提供し、ユーザーやデバイス、データソースにより近い場所でワークロードを実行することに熱心に取り組んでおられます。トライアルではGeckoを次のようなタスクに使用してもらい、有益なフィードバックをいただきました。
AI推論
推奨エンジンのためのディープラーニング
データ分析
マルチプレイヤーゲーミング
銀行取引の高速化
Eコマースのパーソナライズ
トランスコーディングなどの多様なメディア・ワークフロー・アプリケーション
一言で言えば、フルスタックコンピューティングをエッジに移行するGeckoの将来性に、非常に期待しているということです。
私募証券訴訟改革法に基づくAkamaiの声明
本投稿は、1995年私募証券訴訟改革法のセーフハーバー条項に基づき、Akamaiの将来の業績予想、予測、計画、見通しに関する声明など、歴史的な事実に基づく声明ではない未来の見通しを含んでいます。
市場で受け入れられるようなソリューションを生成するイノベーション投資の失敗、これまでと同じペースでは収益が伸びず費用の増大率を収益よりも抑えることができないといった事象、価格競争やビジネスモデルの変更を含む競争の影響、不確実な経済状況/金融サービス業界の混乱/インフレ/金利の上下動/外国為替相場の変動/証券市場の変動/通貨供給の変動の影響を含むマクロ経済トレンドの影響、ウクライナで進行中の戦争やイスラエルとハマスの戦争による制裁と混乱を含む地政学的な条件や不確実性、継続するサプライチェーンおよび物流のコスト/制約/変化/混乱、サイバー攻撃/データ漏えい/マルウェアを含む製品やITシステムの不具合や混乱、計画通りに得られない買収や再編によるメリット、米国や世界各地の経済/政治/規制条件の変化、重要な人材を獲得および維持するAkamaiの能力、新しいサービスまたは機能の開発が遅れた/できない、または開発できた場合でもこのようなサービスと機能が市場で受け入れられない、またはこのようなソリューションが予測通りに動作しないなど、Akamaiの年次報告書Form 10-Kや四半期報告書Form 10- QなどのSECに関する文書に記載されているその他の要因を含むが、これらに限定されない様々な重要な要因により、これらの将来の見通しに関する記述によって示された情報とAkamaiの実際の結果が大幅に異なる可能性があります。
また、本投稿の内容には、投稿時点でのAkamaiの予測および理念が含まれています。Akamaiは、今後発生する事象や開発により、こうした予測や理念が変わると予想しています。ただし、Akamaiが今後ある時点で、こうした将来の見通しの記述を更新する可能性がありますが、その保証は明示的に否認します。将来の見通しに関するこれらの記述は、本投稿発表以降の任意の時点におけるAkamaiの予測や理念を示したものであり、依拠することはできないものとします。